高畠華宵大正ロマン館
高畠華宵生誕120年 恋の時代展

写真1幻を追うて

 大正時代は《恋の時代》です。竹久夢二、平塚らいてう、柳原白蓮、有島武郎、松井須磨子など有名人の恋は当時のメディアを賑わし、個人主義や大正浪漫主義の風潮が広まるなかで、「新しい女」「モガ・モボ」と呼ばれた人々の自由な恋が人々の話題にのぼる時代でした。
 また個々の恋愛事情だけではなく、社会全体が「恋をしていた」時代であったとも言えます。つまり西洋文化への憧れや、古い因習から抜け出して新しい時代への脱却を夢みる人々は、まさに〈恋〉と同質の心のときめきとゆらめきを体験していたのではないでしょうか。「恋する心」は大正人の時代感情そのものでありました。
 こうした「恋の時代」の感情(感傷)は、流行画家であった高畠華宵の作品に当然のことながら描かれています。華宵人気は、時代の恋心を見事に映し出したことによると言ってもよいでしょう。
 今回の展覧会では、明治的国家主義と昭和初期の軍国主義の合間に花開いた大正文化と華宵作品を〈恋〉というキーワードで見直していきます。
 現代のみなさんは〈恋〉をしていますか?・・・

日付 2008年7月7日(月) 〜 2008年9月7日(日)
開催時刻 午前10:00 から 午後5:00
会場 高畠華宵大正ロマン館  地図情報はこちら
入場料 一般(中学生以上)・・・500円/小学生・・・300円/身体障害者手帳をお持ちの方・一般団体(20名以上)・・・400円/「華宵会」会員無料 
お問い合わせ先 高畠華宵大正ロマン館 tel:089-964-7077 
備考 会期中のイベント
「マンドリンが奏でる大正・恋の調べ」
日時 2008年8月23日(土) 午後2:00?(1時間程度)
料金 無料(但し入館料が必要です)
内容 マンドリン演奏(大正の抒情歌や童謡/クラシック音楽など)
   ミニ・レクチャー(マンドリンの歴史/華宵と大正の音楽)
定員 30名(予約優先) 
  • 写真2
    紅薔薇
    『少女の友』口絵 大正15年
  • 写真3
    お七吉三
    「世界文芸名作画譜」 昭和2年

団体情報

住所 〒791-0222  東温市下林
連絡先 TEL:089-964-7077   FAX:089-964-7222   E-MAIL:museum@kasho.org
ホームページ http://www.kasho.org
主な活動内容 高畠華宵(宇和島市出身、1888-1966年)の画業の検証、紹介を活動の中心としています。
12,000点を超える館蔵品による企画テーマ展、華宵以外の画家を主に紹介する特別展を
一年に各2回づつ行っています。